大量破壊兵器の不拡散を目的に、1987年4月に発足した非公式の集まりで、正式名称は「大量破壊兵器の運搬手段であるミサイル及び関連汎用品・技術の輸出管理体制」。原則禁輸となっているのは、搭載能力500キログラム以上、射程300キロメートル以上の大量破壊兵器運搬システムなどである。当初は、主に核兵器を想定していたが、92年7月に、生物・化学兵器も含むとされた。これを補完するため、2002年11月には、「ハーグ行動規範(HCOC)」が96カ国により署名された。なお通常兵器および関連汎用品・技術の輸出管理については、1996年に設立されたワッセナー・アレンジメント(WA)がある。