核テロ防止を基本的な目的としてアメリカのオバマ大統領の提唱で始まった核セキュリティー・サミットの2回目として、2012年3月に53カ国と4国際機関が参加してソウルで開催された。会議では、核テロが国際安全保障にとって最大の脅威の一つであることを再確認し、前回の会議で参加国が核テロ防止のために約束した措置の多くが実施されたことが歓迎された。また、11年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故を受け、核セキュリティーとともに原子力安全も議論された。合意されたソウル・コミュニケでは、核セキュリティーに関する諸条約の重要性を認識し、国際原子力機関(IAEA)の核セキュリティー勧告を国内実施すること、高濃縮ウランと分離プルトニウムは特別の注意を要すること、高濃縮ウランの使用最小化を奨励すること、核物質その他の放射性物質の輸送におけるセキュリティーを向上させることなどが含まれている。さらに14年3月には、オランダのハーグにおいて核セキュリティー・サミットが開催された。