スーダン南部は、2011年7月9日、スーダン共和国から南スーダン共和国として分離独立し、国際連合(国連 UN)およびアフリカ連合(AU)に加盟した。これに伴い、05年からスーダンに派遣されていた国連スーダンミッション(UNMIS)は撤退し、代わって南スーダン共和国ミッション(UNMISS)が、安全保障理事会(安保理)決議1996に基づいて南スーダンに派遣された。UNMISSは、最大7000人の軍事要員と最大900人の警察要員、およびその他の要員から成る。任務は、南スーダンにおける平和の定着と長期的国づくりおよび経済発展を支援し、治安の確保、法の支配の確立、紛争の予防・緩和・解決、文民の保護等に寄与することである。日本政府は、11年12月、UNMISSに、道路等のインフラ整備等を行う施設部隊(最大330人)、同施設部隊派遣に関連する輸送・補給等の現地支援調整のための部隊(最大40人)等を派遣することを決定した。14年2月現在、約400人の施設部隊のうち、390人が敷地造成や道路補修等の作業に、10人が「対外調整班」として各関係機関との調整や協議を行っている。また、3人が司令部において後方支援、情報収集等に関する業務に従事している。