戦闘を主目的とし、攻撃兵器と防御兵器を装備する軍艦。水上戦闘艦と潜水艦に区分される。これに対し、戦闘目的以外の軍艦は補助艦(auxiliary ship)と呼ばれ、自衛武器のみを装備している。補給、海洋調査、人命救助のための潜水艦は補助艦に入る。水上戦闘艦は、戦艦、巡洋艦、駆逐艦、フリゲート艦、コルベット艦のほか、航空母艦、強襲揚陸艦などを含めることもある。主要な戦闘行動として、水上戦、航空戦、対空戦、対潜水艦戦、水陸両用攻撃、陸上攻撃がある。戦艦は敵艦船の撃沈を主任務とし、軍艦の中で最大の火力と防護力を備える。しかし、航空機やミサイルの出現に伴い順次退役し、現在保有する軍隊は存在しない。巡洋艦は艦隊防空能力、水上打撃力、対潜能力、陸上攻撃能力などを備え、排水量5000トン以上で、速力(30ノット以上)、航続力に優れる。駆逐艦は対空・対潜能力を兼ね備えた5000トン程度の比較的小型の軍艦。速力、航続力、機動力、汎用性が高く、揚陸部隊、補給部隊、商船団等の護衛に任ずる。フリゲート艦は対空・対潜能力を有し、駆逐艦と同じ任にあたる。一般的には駆逐艦より小型・低速・軽武装。コルベット艦はフリゲート艦よりも小さい1000トン前後の軍艦。 爆雷、魚雷、ミサイル、小口径の火砲で武装し、主として哨戒任務に就いている。海上自衛隊の護衛艦には、駆逐艦(DD)、護衛駆逐艦(DE)、イージス艦(DDG)、対潜ヘリコプター運用母艦(DDH)などがある。いずれも他国海軍における駆逐艦またはフリゲート艦に相当する。