インド国家を長期の人民戦争によって打倒する「新民主主義革命」を掲げる、インドの極左政党。2004年9月に、CPI-ML(人民戦争派)とインド毛沢東主義共産主義者センター(MCCI)が合同して結成(→「ナクサライト」)。書記長はM.L.ラオ(別名ガナパティ)。全国約4分の1の165県で勢力を維持している。特にオディシャ(旧オリッサ)、アーンドラ・プラデーシュ、マディヤ・プラデーシュの州境や西ベンガル、ジャールカンド、オディシャの州境にある森林丘陵部で、森林局、警察、地主、商人らによる抑圧に不満を持つ部族民らを強い支持基盤にしている。党は約2万人からなる人民解放ゲリラ軍(PLGA)を擁する。07年の第9回党大会以降、「反グローバリズム」を掲げて、経済特区、鉱山開発、農地の工場用地転用などへの反対運動に積極的に関与している。統一進歩連合(UPA→「マンモハン・シン政権」)の第2期政権は09年秋以降、「グリーン・ハント作戦」と名付けた連邦警察隊による掃討作戦や党指導部の逮捕・殺害を、州政府と共同で進めている。この掃討作戦では双方ともに百数十人の死者を出している。なお、CPI-Maoistは統一ネパール共産党毛沢東主義派(UCPN-M)の政権参加には批判的であり、現中国共産党指導部に対しても、「資本主義の道を歩む反動・修正主義分子」と規定している。