2007年4月2日、ソロモン諸島の首都ホニアラ北西345kmのニュージョージア諸島で、マグニチュード8.1(震源の深さは10km)の地震が発生した。その後、同諸島西部にある第2の都市ギゾの沿岸を含む広い地域に、高さ10メートルほどの大規模な津波が押し寄せた。震源付近では余震が続き、ソロモン諸島政府は緊急に、国家災害委員会を立ち上げ、被害状況について、3日現在で死者21人、負傷者100人、行方不明者7人、被災者5409人、破壊された家屋数916戸と発表した。その後も被害は拡大した。4月4日には、ソロモン諸島政府の要請を受けて、日本政府は当初の支援として、約1300万円相当の緊急援助物資(毛布、ビニールシート)を送ることを決定。オーストラリア政府は3日に、200万豪ドル(1億9000万円)相当の緊急物資の提供と、ソロモン内戦に対応するために派遣しているソロモン地域支援ミッション(RAMSI→「ソロモン諸島派兵」)を、緊急物資や負傷者の輸送にあたらせることを決定した。