2002年3月、アラブ連盟首脳会議が開催され、会議後「ベイルート宣言」として、アラブの和平イニシアチブや対イラク問題に言及した文章を発表した。中東和平案では、アブドッラー・サウジアラビア皇太子の和平提案に基づき、1967年(第3次中東戦争)での占領地を含む全占領地からの完全撤退、エルサレムを首都とするパレスチナ国家建設、イスラエルとの平和的関係、などが織り込まれた。イラク問題では国連との対話再開、領土的統一性などをまとめている。その他、イランとアラブ首長国連邦間で領土紛争となっているアブー・ムーサ島を始めとする三島問題での、国際司法裁判所への付託に対する支持が述べられている。