シリア反体制派を代表する組織の一つ。シリア国民評議会(160人で構成)は、2011年9月に、イスタンブールで発足した。同評議会側は、メンバーの6割はシリアに在住するとしたが、在外の活動家らが中心的に活動した。シリア反体制派は、アサド政権打倒で一致しているが、組織間あるいは個人間の確執が強く、まとまりを欠いている。国民評議会は、反体制諸組織をたばね、対外接触の窓口になろうとした。欧米諸国、アラブ諸国は、同評議会を、シリアを代表する組織にしようとしたが、シリア国内で実際に戦闘をしている自由シリア軍との関係を強化できないなどの批判を受けた。シリア国民評議会の能力を見限ったアメリカが主導して、12年11月、新たな組織「シリア国民連合」が創設された。シリア国民評議会は、シリア国民連合に参加する形で活動している。