1997年12月に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議（COP3、地球温暖化防止京都会議）で採択された気候変動枠組条約の議定書。2005年2月16日に発効。先進国に対して、二酸化炭素（CO₂）など6種の温室効果ガス（GHG　greenhouse gas）の法的拘束力をもつ排出削減目標を定めている。削減目標は、第一約束期間である08～12年の間までに、1990年基準比で日本6％、アメリカ7％、EU8％など、先進国全体で5.2％となっている。開発途上国には排出削減を求めていない。議定書では京都メカニズムを定めている。また、森林をCO₂などの吸収源とみなし、その吸収量の一部が削減量として認められている。2009年1月14日現在、日本を含む184カ国とEUが締結しているが、01年に離脱を表明したアメリカは締結していない。

図「京都議定書の温室効果ガス削減目標と二酸化炭素排出量」