市民が環境保全のために非政府・非営利の立場で活動する団体。従来環境問題に対処できる主体は国家が中心と考えられたが、地球規模での「環境と開発」問題の広がりにより、国境や国益を超えて国際的に、あるいは草の根で活動するNGOの役割が注目されるようになった。政策提言、情報提供、市民活動などさまざまな活動を展開。国際的には1972年にストックホルムで開かれた国連人間環境会議がきっかけとなり、さらに92年にリオデジャネイロで開かれた地球サミットには世界中から約8000団体が参加し、グローバル・フォーラムなどを開いた。国際環境NGOとしては、世界自然保護基金(WWF World Wide Fund for Nature)やグリーンピースなどが著名。日本でも、97年の地球温暖化防止京都会議(→「京都議定書」)での環境NGOの活躍が注目を集めた。