特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約。条約が採択されたイランの町名ラムサールにちなむ。国際的に重要な湿地の保全と適正な利用を目的に1971年採択され、75年に発効。日本は80年に加入した。99年の締約国会議から生態系や治水・保水性なども重視するようになった。湿地の登録基準は、生物多様性を保全する上で重要な湿地であることや、2万羽以上の水鳥が生息できることなど。登録湿地は2010年2月現在、159カ国1886カ所。日本からは、釧路湿原(北海道)や琵琶湖(滋賀県)などに、08年10月開催の第10回締約国会議で新たに登録された化女沼(宮城県)、大山上池・下池(山形県)、瓢湖(新潟県)、久米島の渓流・湿地(沖縄県)の4カ所を加えた計37カ所が登録されている。登録湿地面積は13万1027ha。