1993年の生物多様性条約の発効をふまえて、生物多様性の保全と持続可能な利用にかかわる国の政策目標と取り組みの方針を定めた国家戦略。95年10月に策定され、2002年3月には全面的な見直しを図った「新・生物多様性国家戦略」を策定。さらに、07年11月には「第三次生物多様性国家戦略」が閣議決定された。第三次戦略では、国土の生態系を100年かけて回復する「100年計画」、地方と民間の参画を促すことを取り組みの基本に据えた。その上で、基本戦略として(1)生物多様性を社会に浸透させる、(2)地域における人と自然の関係を再構築する、(3)森・里・川・海のつながりを確保する、(4)地球規模の視点を持って行動する、の四点を掲げている。