食事(とくに朝食)を抜くこと。2006年の東京都の調査では、東京在住の20~29歳の女性の朝食欠食率は51.4%、同男性の場合は63.2%に上る。さらに問題なのは学童の朝食欠食である。09年の「食育白書」によれば、中学生の19%、小学生の13%が朝食を食べないことがあると答えている。その背景には家族とともに食事をしない、いわゆる個食の増加が背景にある。朝食を取らないと脳の働きに欠かせないブドウ糖が不足し、学力の低下を招く。さらに、不規則な食事は栄養のバランスを欠く。朝は欠食し、夜に多量に食事を取ると、運動に使用されなかったエネルギーが睡眠時に皮下脂肪に蓄積することから、内臓に脂肪が蓄積するメタボリックシンドロームを引き起こす。近年、増加している生活習慣病の誘因である。米国でも児童の朝食欠食が問題となっており、朝食を給食する学校が増えている。日本でも一部の学校で導入が試みられているが、逆に家庭の手抜きを助長するという批判もあり、賛否両論。