アミノ酸が複数個結合したもの。生体内では、各種のホルモンとして存在する。たんぱく質を摂取すると、消化管内でたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)によって腸管内に生成する。また、みそなどの発酵食品では、発酵中に大豆たんぱく質が分解され、生成する。ペプチドの生理機能には各種あるが、第一はミネラルの吸収の促進である。牛乳のたんぱく質が腸内で分解して生成するペプチドはCPPと呼ばれ、カルシウムの体内への吸収を促進する。第二は、血圧低下作用である。体内で血圧を制御しているアンギオテンシンというホルモンの働きを調節することで、血圧を低下させる。イワシ、ノリ、小麦などのたんぱく質から製造したペプチドが特定保健用食品の材料として利用されている。ペプチドはたんぱく質よりも吸収が速いので、アミノ酸を体内に補給したいときに効果的。スポーツ飲料に配合されるのはその例である。