国民の食生活を改善することは、国民の健康を維持するために必要なことである。食生活の習慣は、子どものころの教えに大きく左右されることから、「食育」と名付け推進することとなった。2005年に食育基本法が成立し、内閣府に食育対策室が設置され、06年に食育推進基本計画が策定された。計画の進行状況は「食育白書」として公表されている。学校現場では、従来から栄養士が栄養指導を行っているが、あらたに栄養教諭の資格が設けられ、食育指導を教科内で担当することになった。民間でも食育を推進する指導員の育成に乗り出す団体があり、(財)日本余暇文化振興会では健康・食育マスター、女子栄養大学香友会では食育指導士、日本食育マイスター協会では食育マイスターの民間資格の授与を行っている。