有機JAS規格に従って生産された食品の総称。有機(オーガニック)と名乗って販売するには、JAS法で定められた規格に従って生産されたものでなければならない。合格したものには、有機JASマークが表示される。有機食品には、有機農産物、有機加工食品、有機畜産物の三つの規格がある。有機農産物は、無農薬(一部例外的に使用できるものもある)、無化学肥料で栽培したものである。種まきや植え付け前も、米や野菜では2年以上、果実では3年以上、化学肥料や農薬を使用していない土地であることが条件となる。有機加工食品の場合は、原材料の95%以上、有機農産物を使用しなければならない。有機畜産物は、主に有機飼料で飼育したものである。規格が厳しいので販売量は少なく、2013年度で農産物総生産量の1%以下である。なお、有機飼料とは、有機JAS規格に従って生産された飼料で、有機でない原材料の比率が5%以下であるものをいう。