日本国内で流通している一般的な食品の栄養成分値をまとめたもの。栄養指導の基礎データであり、学校や病院などの給食をはじめ、レストランの外食メニューやスーパーの総菜・弁当など、食にかかわるあらゆる場所で活用されている。前回の改定は2010年で5年ぶりの改訂になる。日本食品標準成分表2010は、五訂増補日本食品標準成分表に七つの成分項目を追加しただけにとどまったが、2015年版は掲載する食品数を増やすなど、大がかりな改訂が行われる。主な改訂点は、食品名称の見直し、掲載食品の追加、利用可能な炭水化物の値の掲載である。これまでは炭水化物は差し引き法で、食品に含まれる水分、たんぱく質、脂質、灰分以外の成分を炭水化物としていた。そのために人体に利用不能な物質も含まれ、熱量の算出が過剰になっていた。そこで、糖質(糖類、でんぷん)の組成別に新しく「炭水化物成分表」を作成する。これによって炭水化物のより正確な量を確認できるようになる。15年度末に文部科学省から公表の予定。