道路混雑の緩和や大気環境の改善、交通事故の減少、市街地の活性化などを目的として行われる、移動者の交通行動の変更を促す取り組み。主に車利用者を対象とし、取り組みの方法には、直接的なものと、間接的なものがある。直接的なものとは、移動者の意志に働きかけ、能動的に行動の変更を促すものを指す。最近では、車利用者に環境への影響や事故危険性などの視点から自己点検してもらい、(1)車から他の交通手段への転換、(2)時間帯の調整、(3)経路の変更などの行動変更につなげる心理学的アプローチを使用した方法が注目されている。間接的なものとは、交通サービス環境の変更を図るものであり、郊外P&R駐車場(→「P&R」)の整備と都心駐車の抑制、公共交通機関のサービス向上や自転車走行環境整備、公共交通機関のチケットの工夫、マイカーの相乗りなどが該当する。経済的な手法を取り入れたものにはロードプライシングがある。規制的なものとしては、ナンバー規制や特定区域における駐停車禁止規制がある。道路交通法改正により、2006年6月から、駐車違反の取り締まりの民間委託が可能になった。