生活の大部分を犠牲にするほど、仕事への依存心が高まっている状態。work(仕事)とalcoholic(アルコール依存症)との合成語で、精神状態はアルコールやドラッグに対する依存と同様と考えられている。つまり、仕事や職場から離れると精神的に不安定になってしまうため、そこから離れることができない状態である。かつては家庭を顧みず、自身の健康も省みることなく、ひたすら会社に滅私奉公する働き者は、日本のサラリーマンのモデルとも考えられた。自宅に持ち帰って仕事をする「風呂敷残業」などもその典型である。欧米でもエグゼクティブと呼ばれる人の中には、ワーカホリックが少なくないといわれている。しかし近年、日本人の働き過ぎが指摘され、また過労死や過労自殺が社会問題となって労災や民事裁判に至るケースも増加。ワーカホリックは望ましくないという意識が、社会全般に広がってきている。