脚のつけ根部分の下肢帯(かしたい)から足にかけての骨格。下肢帯の骨は寛骨(かんこつ)で、脊柱の下端の仙骨(せんこつ)とつながって骨盤を作る。外側面には寛骨臼(かんこつきゅう)があり、大腿骨(だいたいこつ)の大腿骨頭との間に股関節を作る。股関節は球状だが、運動範囲は肩関節より狭い。大腿骨の下端には車輪状の膨らみが二つ並んでおり、下腿の脛骨(けいこつ)の上面との間に膝関節を作る。膝の前面には膝蓋骨(しつがいこつ)があり、力を脛骨に伝える働きをしている。下腿の2本の骨のうち、脛骨は太くて母指側にあり、腓骨(ひこつ)は細く小指側にある。脛骨の下端には内踝(うちくるぶし)、腓骨の下端には外踝(そとくるぶし)がある。足の骨は足首の足根骨(そくこんこつ)、足の甲の中足骨(ちゅうそくこつ)、足指を作る趾骨(しこつ)に分かれる。足根骨は7個あり、そのうち2個は特に大きい。距骨(きょこつ)は足首の最上部にある骨で、上面に円筒状の関節面があり、脛骨との間に関節を作る。踵骨(しょうこつ)は足首の後ろに突き出した踵(かかと)を作り、足首を底屈する働きをする。中足骨は細長く5本、趾骨は母指に2本、ほかの指に各3本で計14本ある。