細胞膜を作る脂質の一種であるスフィンゴ糖脂質の成分で、アミノ酸のセリンから合成される。細胞内では、細胞分裂や細胞の分化、老化を調節することが知られている。皮膚では、角化した表皮細胞が外界からの侵襲に対するバリアを作っているが、この表皮細胞の隙間にコレステロールとともに集積して、細胞膜に似た2重層を幾重にも重ねた構造を作っている。セラミドを含む重層構造は、紫外線からの防御、水分の保持など保護的な働きをする。そして皮膚のセラミドの含量は、年齢とともに減少して、皮膚の保護的な機能が弱くなることが知られている。そこで、皮膚の外から補給する効果をうたった、セラミド入り化粧品が開発、販売されている。