ヒト以外の動物の胚に、ヒトの細胞を入れて作成された胚のこと。クローン技術規制法、および特定胚指針では、作成こそ禁止しなかったが、胚を動物やヒトの子宮に移植することは禁止していた。2013年6月、操作された豚の胚に、ヒトのiPS細胞を導入することで、ヒトの膵臓を作れる可能性が示唆された。それを受けた文部科学省は、動物の子宮への動物性集合胚の移植を容認。一連の操作が、倫理問題として注目された。動物性集合胚は、ヒトの細胞を一部に持っていたとしても、もとの動物の胚であることに変わりはないとされる。しかし、それを個体まで成長させたものを、どのように位置づけるかが改めて問われて、倫理的な判断が迫られることになった。