3~15歳前後の子どもの胸、わきの下、ひじ、ひざなどにできる、直径数ミリの表面が滑らかで白く盛り上がった複数の皮疹。医学名を、伝染性軟属腫(molluscum contagiosum)という。伝染性軟属腫ウイルスというDNAウイルスの感染が原因であり、皮疹の中にウイルスがいて、隣接する皮膚に感染が拡大する。感染力は弱く、他人への感染は皮膚と皮膚の直接的接触、あるいはタオルなどの共有による接触感染に限る。みずいぼに罹患している児童の、プール利用を制限する必要はない。時間経過とともに6~7カ月で自然治癒するが、皮疹が少ない場合は、皮膚科で摘出すると治癒が早い。薬物療法(→「抗ウイルス剤」)やワクチンはない。かゆみや全身性の症状もないが、かきむしった擦過傷への感染や、湿疹ができて悪化することがあるので注意を要する。