診療所などからの紹介状がなく、大病院で初診を受ける人に対して検討されている負担金。1万円程度を定額料金として特別徴収し、医療保険から払われる初診料は現行の2700円を2000円に減額する、というシステム。軽症患者が大病院に集中するのを避け、診療所と大病院の機能分化を促進するのが狙い。具体的には2014年度から、全国の病院の約5%にあたる、500床以上の大病院すべてに適用される方針である。日本では保険証があれば、どの医療機関でも受診できるフリーアクセスが特徴の一つだったが、状況に応じた適切なアクセス、という方向へのかじ取りを意図している。総合診療医などの仕組みとともに、かかりつけ医、健康な時からの相談医の必要性が、今後クローズアップされていくであろう。