男女のカップルの約10%は不妊といわれ、身体的な病気が原因の場合もあるが、生活スタイルや食生活のバランスを整えることで予防できる場合もある。予防可能な要因として、晩婚、高齢出産、生活環境、ストレス、セックスレスなどの社会的要因、喫煙やダイエットなどのライフスタイル、肥満などの生活習慣病、そして性感染症等がある。(1)女性の生殖能力は20歳代後半から下がり始め、35歳頃までが安全生殖年齢の限界であるので、出産希望の場合はその点を考慮する、(2)健全で安心な性生活を送る、(3)過度の喫煙・飲酒や常用薬の乱用を避ける、(4)適正な体重管理を心がける、(5)不妊の要因として性器クラミジアなど性感染症が10歳代で増加しているので、性感染症予防の意味で複数の相手との性行為を避ける、避妊のためにはピルよりコンドームを使用する、などを心がけたい。