動的な反動をつけながら、弾むような動作で、筋肉を伸ばすストレッチングのこと。拮抗筋が最大収縮している時に、主動筋に最大弛緩が起こる相反神経支配を利用した方法で、柔軟体操がこれにあたり、ラジオ体操も一種のバリスティックストレッチといわれる。筋肉や腱が瞬間的に伸ばされると、本来の可動範囲を超えるため柔軟性が高まる、という効果がある。最初は小さく反動をつけ、少しずつ動きを大きくしていき、最後は関節が動く範囲まで広げる。基本的には「1・2・3・4」のリズムで、8回、16回を1セットとして行う。「1・2・3」の部分は軽めに、最後の「4」で勢いをつけて、筋肉や腱を伸ばす。競技直前などに、パフォーマンスを高めるために用いるが、筋線維の部分損傷を引き起こす危険性があるので、ウオームアップやクールダウンには適さない。