コンピューターやネットワーク上における情報セキュリティーに関するインシデントの発生を監視し、その対応や原因解析、影響範囲の調査を行う枠組みの総称。CIRT(Cyber Incident Response Team)とも呼ばれる。1988年11月のMorrisワーム事件(インターネット初期のウイルス事件)をきっかけに、アメリカのカーネギーメロン大学でCERT Coordination Center(CERT/CC)が設置され、その後、世界各地に「CERT」が設置されたが、現在、CERT/CCの「CERT」という文字列はカーネギーメロン大学の登録商標であることから、CSIRTという名前が使われるようになった。CSIRTの国際的な連合体としては、FIRST(ファースト)が設立されている。日本国内では96年に発足したJPCERT/CCを皮切りに、複数のCSIRTが設置された。2002年4月には内閣官房情報セキュリティー対策推進室内にNIRT(National Incident Response Team)も発足している。これら日本国内のCSIRT連合体として、07年に「日本コンピュータセキュリティインシデント対応チーム協議会」が発足した。