複数のエージェントが協調することによって問題を解決するための枠組み。オブジェクト指向の次に来るべきものとして期待されている複雑なソフトウエアを構成するための方法論。オブジェクト指向は、データとそれに伴う手続きを一体化したオブジェクトを部品としてそれをつなぎ合わせることで複雑なソフトウエアを構成するものであった。各オブジェクトは一度作ればそれで固定の硬いものなので、二つのオブジェクトをつなぎ合わせるには、接続部分がぴたりと合っている必要があった。オブジェクト指向の大きな利点の一つは、部品(ソフトウエア)の再利用性にあるが、そのために再利用性がかなり限定されたものになっていた。そこで、接続部分が多少合っていなくても、部品が主体的に自らを書き換えて柔軟につながるようにしようというのが協調アーキテクチャーである。