コンピューター将棋ソフトのボナンザを基に電気通信大学で開発された新しいタイプのコンピューター将棋。パラメーター(コンピューターでソフトウエアを実行する場合に動作を指定するために外部から与える値で、パラメーター変数ともいう)の値を変えた複数のボナンザに、それぞれ次の一手を考えさせて、多数決によって指す手を決めるという合議型である。「三人寄れば文殊の知恵」の格言から名称がついている。はたして合議型で強くなるのかは専門家の間でも意見が分かれたが、実際に作ってみると元のボナンザよりも強くなり、2009年のコンピューター将棋選手権では3位に入った。10年には文殊の考え方を用いたあから2010が女流プロ棋士の清水市代女流王将(当時)に勝利した。