パソコンの中枢となる集積回路。マイクロプロセッサー(microprocessor ; MPU)と同じ意味。現行のパソコンでは、インテルの製品か、その互換製品が使われている。またマッキントッシュではPowerPC(IBMとアップルコンピュータ、モトローラによる共同開発)が使われていたが、2006年からは、Macもインテル製プロセッサー(インテルMac)が採用されるようになった。インテル互換プロセッサーとしては、AMDのAthlonやSempronなどが知られている。
パソコンの処理速度は、プロセッサーによって大きく左右される。また同じプロセッサーのシリーズでも、それがどのくらいのクロック周波数で駆動されているかで速度が異なり、周波数が高いほど一般的には処理速度も高速になる。クロック周波数はすでにMHzの単位を超え、3ケタ上のGHzで表される。インテルのペンティアム4(Pentium4)の場合、05年前半で3.8GHzのものが登場したがマイクロアーキテクチャーの変更により、周波数を下げた複数のコアを効率的に利用するマルチコア(multi core)、メニーコア(many core)の時代に入った。ただしパソコン全体の能力は、プロセッサーやそのクロック周波数だけで決まるわけではなく、ディスクの読み書きの速度や、グラフィックスの処理能力などにも大きく左右される。プロセッサーのブランドごとに、クロック周波数と処理能力の相関関係が異なるため、各メーカーはモデルナンバーを採用するようになっている。