原子番号94の元素で、天然に存在しない。非核分裂性のウラン(ウラン-238)が中性子を吸収すると核分裂性のプルトニウム-239となるため、核・原子力開発の中で特別の意味を持つ。骨親和性核種(bone seeker nuclide)で、体内に取り込むと実質的に排泄されない。また、同位体の多くがα線(アルファ線→「放射線」)を放出し、著しい内部被曝を与える。微粒子を吸入した場合には、肺の深部に局所的に大きな被曝を与え、一般人の年接収限度は1億分の5gでしかないし、100万分の1gの吸入で1件の肺がん死を生じさせる。