ソ連は世界で最初に原子力発電所(1954年、Obninsk、5000kW)を稼働させた国であるうえ、世界最大のウラン資源保有国であった。そのソ連は91年に崩壊してウラン資源の大部分はカザフスタンが保有することになったが、それでもロシアは世界の十指に入るウラン資源保有国であり、今後も精力的に原子力開発を続けようとしている。プーチン政権は、民生用の原子力企業を国家独占企業体アトムエネルゴプロム(アトムプロム)に統合し、さらに民生・軍事両面を管轄してきたロシア連邦原子力庁を中心にロスアトムを創設、世界の原子力商戦に参戦する体制を整えた。