ロシアの主力ロケットの一つ。地球低軌道に、7トンの打ち上げ能力を持つ。1950年代にソ連が開発したICBM「R-7」にルーツを持つ。57年に最初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げたのも、61年にユーリ・ガガーリンを打ち上げたのも、R-7系列のロケットだった。長円錐形状の液体ロケット・ブースターが本体周囲に4基装着される、特徴的な形状をしている。長期間にわたって開発が続けられたので、多種多様な派生型が存在する。現在は、国際宇宙ステーションとの宇宙飛行士の往復用のソユーズTMA宇宙船の打ち上げや、科学衛星の打ち上げなどに使用されている。改良も続いており、搭載電子機器を近代化したソユーズ2が運用の主力となりつつある。