アメリカの宇宙ベンチャーのビゲロー・エアロスペース社が開発していた軌道上有人滞在施設。ビゲロー社は宇宙観光用のホテルとして運営することを目指している。テントのように折り畳んだ状態で打ち上げ、軌道上で加圧して展開するインフレータブル構造を採用しており、広大で快適な居住空間を提供できることが特徴。同社は2006年と07年に技術実証用の小型無人衛星「ジェネシス1(Genesis1)」「ジェネシス2(Genesis2)」を打ち上げており、軌道上での気密性や耐久性の実証を進めている。サンダンサーの打ち上げ時期は当初は08年となっていたが、往復用の宇宙船の選定や打ち上げ用ロケットの選択に手間取り、11年7月にビゲローはサンダンサーの打ち上げを断念した。ビゲローは、サンダンサーによる軌道上実証を実施せず、ボーイングとの協力のもと、より大型の宇宙ホテルBA-330を直接打ち上げる意向を示している。