内閣府が、2013年度から開発を開始した日本の測位衛星システム。13年度からの宇宙基本計画では、日本が積極的に取り組む政策課題の中心に据えられている。2017年までに準天頂軌道に4機の衛星を打ち上げ、アメリカのGPS(全地球測位システム)と互換の測位信号を、日本の天頂付近から継続的に送信する。同時に、GPSの測位精度を向上させる補正信号も送信し、現在、誤差5メートル程度のGPSの精度を1メートル以下に向上させることも目指す。23年までには、静止軌道にも3機の衛星を打ち上げて7機体制とし、準天頂衛星システムの測位信号のみで、日本を含む東アジア・オセアニア地域での測位を可能とする。4機体制構築までの予算総額は1700億円を予定。