中国の中国商用飛機有限責任公司(COMAC)が、2017年6月に開催されたパリ航空ショーで模型を展示した新型旅客機で、LRWBACは長距離ワイドボディ航空機の略。COMACは、単通路双発のC919を完成させており、次の開発ターゲットを2通路ワイドボディ機に定めることは自然な流れではある。ただまだ機体の詳細は示されておらず、模型を見る限りでは、機内は3クラス編成になっていて、エコノミー・クラスは3+3+3席の横9席配置であった。そのほかの特徴としては、主翼端はボーイング787と同様レイクド・ウイングチップ状になっていて、曲面を持たせつつ後方上に反り上げた形になっている。エンジンは通常の高バイパス比ターボファンの双発で、カウリングにシェブロンのようなものは付いていない。模型が示す規模から推定すると、最大離陸重量は208~234トン程度、客席数は258~280席(3クラス)、361~291席(2クラス)、416席(単一最大)、航続距離は6500海里(1万2030キロ)程度になると思われる。開発スケジュールなども、全く示されていない。