人が近づいたことを検知するためのセンサー。人の体から放射される赤外線を検知する方式の他、超音波やマイクロ波の反射を検知する方式などが開発されている。前者の赤外線検知方式では焦電型赤外線センサーが多く用いられている。このセンサーは赤外線の強さの変動分のみを検出する微分型の特性を有するため、人の動きと、日射などによる物体の温度上昇を区別することができるという利点を有する。後者のマイクロ波を利用した方式においてはドップラー効果による波長の変動を検出する回路が用いられている。人感センサーは人が近づくと点灯するセンサーライトや、人が離れると映像や電源がOFFとなるテレビや暖房器具、人がいる場所に選択的に冷気(暖気)を送風するエアコンなどに利用されており、省エネに対する意識の高まりを受けてその需要が拡大している。