1970年代に、当時東京工業大学の白川英樹氏が発見したポリアセチレンは、その後アラン・ヒーガー、アラン・マクダイアミッドとの共同研究でキャリアドーピングを行うことにより金属並みの導電性を持つことが実証され、2000年のノーベル化学賞受賞に結びついた。ポリマーは本来絶縁性のものがほとんどであるが、このような高い導電性を持たせたものを導電性ポリマーと呼ぶ。これにより、有機材料だけで絶縁体、半導体、導電体を実現できるため、プリンテッド・エレクトロニクス(プリンタブル・エレクトロニクス)、フレキシブル・エレクトロニクスなどの実用化に大きな期待がかかっている。