太陽エネルギーなど、化石燃料やウランのように枯渇する心配がなく、繰り返し使える再生できるエネルギーのこと。再生可能エネルギーには、太陽熱・光、水力、風力、海洋、バイオマスの他に、地下のマグマ熱である地熱エネルギー、それに月と地球との引力の働きによる潮汐エネルギーがある。利用特性から次のように分類できる。(1)再生可能エネルギーの発電利用:水力、風力、潮汐・波力、太陽光、地熱。(2)ストック量の変化が小さい再生可能エネルギーの熱利用:深部地熱の直接利用、大気・水・地中熱。(3)ストック量が変化しやすい再生可能エネルギーの熱・燃料利用:太陽熱、産業排熱、一般ゴミ、バイオマス、バイオガス、液体バイオ燃料。再生可能エネルギーの利点には、(1)資源量が多い、(2)資源枯渇の心配がない、(3)政治問題などによる供給途絶の心配がない、(4)環境への影響が小さい、(5)安全性が高い、などを挙げることができる。しかし、実際の利用となると貯蔵、変換、濃縮、輸送において技術的かつ経済的に解決すべき課題も多い。化石燃料やウランに比べて希薄で、かつ利用可能量が地域や時間に依存し、かつ変動も大きいといった欠点がある。