樹皮、木くず、建築廃材など木質系廃材や未利用材を燃やしてタービンを回して発電する方法。発電には、蒸気タービン方式とガスタービン方式がある。前者は、最も伝統的な発電方式であり、含水率の低いバイオマス資源を直接燃焼させて発電する方式である。発電効率を良くするためには、比較的大きな発電の設備規模が求められる。後者のガスタービン方式は木材を蒸し焼きにしてガス化しガスタービンを回して発電する。この方式は、効率の良さが特徴で、最大発電効率で45%(高位発熱量)が得られており、廃熱も熱利用する電熱併給の場合、総合熱効率は80%という高い効率になる。しかし、現状では、電力会社に高い価格で電力を買い上げることを義務づけないと化石燃料による発電より割高になってしまう。経済性を高める方法として、木質バイオマスを木質チップや木質ペレットなどにして、直接、石炭火力発電所のボイラーに投入したり、バイオマス専用ボイラーで発生した水蒸気を火力発電所の蒸気タービン発電に利用していく方法がある。