廃棄物の焼却処理施設で発生する熱を利用して水蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を回すことにより発電する方法で、ゴミ発電とも呼ばれている。発電方式には、燃焼方法から、ストーカ炉などの在来ボイラーを利用する方式、廃棄物を成型・固形燃料化する方式、廃棄物をガス化してから燃焼する方式に分かれる。近年では、ガスタービンと組み合わせた「スーパーゴミ発電」の導入によって、発電効率は35%にまで向上している。廃棄物には、産業活動や日常生活から廃棄されるゴミの他に、建設廃材、汚泥、農産廃棄物などが利用できる。それらを焼却炉で燃やすだけでは未利用エネルギーとして無駄に捨てられてしまうため、廃棄物発電によってエネルギーの有効利用を図ることができる。