タコイカウイルスともいう。動画ファイルに偽装した通称「イカタコウイルス」を実行すると、パソコン内に保存された文章や写真などのデータをイカやタコなど魚介類のイラストで上書きしてしまう。システムフォルダ内に別のウイルスを作成し個人情報を盗み出す機能も有する。2009年に登場し、ファイル共有ソフトウイニー(Winny)経由で感染を拡大した。警視庁は同ウイルスを作成し感染を拡大させたとして、大阪府泉佐野市に住む27歳の会社員を逮捕した。現状ではウイルスの作成や頒布を直接取り締まる法律がないため、罪名は「器物破損罪」。この作者は、アニメ「CLANNAD」の静止画入りウイルスの作成で、ウイルス作者として国内で初めて逮捕され「著作権法違反」により有罪判決を受けて執行猶予中だった。(→「ウイルス作成罪」)