アルキル炭素鎖の水素原子のすべて、あるいは一部がフッ素原子に置換された化合物。それぞれ、ペルフルオロおよび、ポリフルオロアルキル化合物と呼ばれる。代表的な化合物としてパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)やパーフルオロオクタン酸(PFOA)がある。これらフッ素化アルキル化合物は、防水加工剤、防汚剤、化学消火剤、フッ素系樹脂、電子材料の原材料として広く使用されてきたが、難分解で環境残留性が高いことから、人体や野生生物に広く汚染が広がっていることが判明した。このため、2009年5月、PFOSとその塩、およびその合成の前駆体であるペルフルオロオクタンスルホン酸フルオリド(PFOSF)がストックホルム条約(POPs条約)の下で、特定の用途以外の生産・使用を禁止するPOPsに指定された。