ナノ粒子（ナノメートル〈nm : 10^-9＝10億分の1m〉サイズの粒子）を単に積み上げるのではなく、特定の形状に三次元的に構造を作ったものがナノ粒子構造体。ナノ粒子の表面を化学修飾し、結合を担う手をつけることにより、ちょうど原子が結合して分子や結晶ができるように、さまざまな構造を作りあげることが試みられている。同じ種類のナノ粒子に限らず、違う種類のナノ粒子を規則的に並べることで、さまざまな新しい機能が見込まれる。さらに、ナノ粒子とその他のナノ構造を組み合わせることも面白い。たとえば、ナノ粒子とナノワイヤを組み合わせることで高度なナノスケール電子回路の可能性もでてくる。