カーボンナノチューブ(CNT)の変形版は多数ある。CNTにフラーレンを閉じ込めたピーポッド(peapod)では、フラーレンに内包する金属を変えることによりナノチューブの電気的性質を大きく変えられる可能性がある。角のような形をした長さ2~3nm(ナノメートル nは10-9=10億分の1)の円錐状開口構造のカーボンナノホーン(carbon nanohorn)、二層ナノチューブを高温で結合した二芯カーボンナノチューブ(bi-cable carbon nanotube)、1~10μm(マイクロメートル μは10-6=100万分の1)の球状にCNTなどがからまったマリモカーボン(marimo carbon)、CNTより太くさまざまな形状をしたカーボンナノファイバー(carbon nanofiber)、蜂の巣のようにCNTを配置したカーボンハニカム(carbon honeycomb)構造、コイルのようなばね状の形状をしたカーボンナノコイル(carbon nanocoil)などが開発されており、燃料電池の電極材料、さまざまな材料の導電性改良、微小電子回路、マイクロアンテナやセンサー、ドラッグデリバリーシステムへの応用が期待されている。直径4~5nmのナノダイヤモンド(nanodiamond)も作られている。