各種マイクロチップ(→「チップテクノロジー」)を利用した医療診断をチップ医療診断と呼び、SNPs(一塩基変異多型)解析によるテーラーメード医療や在宅医療等におけるヘルスケア管理の中で、家庭でできる重要な要素として位置づけられるものと考えられる。マイクロ化学分析システムや、ラボ・オン・チップ(Lab on a Chip)などのチップテクノロジーを利用した簡便で微量な自己診断技術として注目される。検査通院や入院をすることなく、自己管理が可能になるメリットは大きい。現在は、少量とはいえ、診断のためにサンプル抽出して診断を行う形態がほとんどであるが、埋め込みチップによるサンプリングの必要ない連続計測や、たんぱく質チップなど新しい診断手法、計測結果の集中管理など、複合化したシステムとしての検討もすすめられている。最近では、超小型の高圧ポリマーポンプと高精度フィルターが開発され、μl(マイクロリットル μは10-6=100万分の1)レベルのSNPs検査が、その場で可能になりつつある。