マイクロマシンの原理を使って、微細な寸法の反射鏡の間隔を制御し、光の干渉効果を使ってさまざまな色を出したり、像を出したりするディスプレーの手法。従来、機械的にマイクロミラーを動かして光ビームをスイッチしたり、反射の状態を変えてディスプレーに利用したりする手法があったが、これを高度化したものである。モルフォチョウ(→「構造色」)などの生物では、三次元構造の干渉効果により、素晴らしい構造色が出現しているが、そのような三次元構造のパラメーターを人為的に制御することで、空間的に異なる構造色を実現することもできる。通常のディスプレーと異なり、自ら発光することなく、周囲の光を利用するので、低消費電力であり、さらに明るい太陽光の下でも表示がはっきり見える特徴がある。