カーボンナノ材料の一つである。円錐状開口構造をしたカーボンナノホーン(carbon nanohorn)が多数繊維状に絡まって伸びた構造をしており、ちょうどコップを洗うのに使用するキッチンブラシに似た形状をしていることから、この名称が付けられた。直線状に伸びている部分があることからカーボンナノチューブ(CNT)と同様の高い電気伝導特性や強度をもち、さらにナノホーン状の集合体であることを反映して、広い表面積や優れた吸着性を有しており、溶剤などに分散しやすい特徴もある。まだ量産化には至っていないが、すでに量産化が可能なカーボンナノホーンの作製技術を応用することが見込まれ、蓄電デバイスの電極材料、新しいキャパシタ(蓄電池)、高感度センサーなどへの応用が期待されている。