南海地震、東南海地震、東海地震が同時に発生する巨大地震として、三連動地震と呼ばれていたが、それらと同時に日向灘の地震や南海トラフ付近の津波地震も発生する四連動地震、五連動地震が、東日本大震災後に想定されるようになった。四国沖、紀伊半島沖、浜名湖沖、駿河湾を震源域とする三連動地震、これに日向灘あるいは沖合の海域を加えた、四連動、五連動地震である。今世紀前半に、南海、東南海、東海のそれぞれの地震、あるいは、三連動、四連動、または五連動の地震が発生する可能性が高い。18世紀初頭(1707年、宝永4年)に実際に発生した宝永地震は三連動以上の地震であったと思われるが、詳細は確定していない。中央防災会議の推定によれば三連動地震によって、55万棟の建物が全壊し、死者2万5000人。被害は27都府県におよび、静岡県の被害が最大で、高知県、和歌山県が続き、三重県、愛知県、徳島県でも死者は1000人を大きく超えると予想される。