福井県敦賀市周辺を北西方向に、長さ25キロにわたってのびる「浦底-柳ケ瀬山断層帯」を構成する活断層。日本原子力発電(原電)はこの断層から200メートルという近接した場所に敦賀原子力発電所を建設。2008年からの旧保安院による検討に引き続いて、12年から原子力規制委員会調査団による調査が実施された。調査団は、2号機直下の破砕帯は浦底断層につながる活断層である可能性が否定できないとしている。原電は、浦底断層が活断層であることは認めているが、2号機直下の破砕帯が活断層であることについては認めていない。また、浦底断層と連動する可能性のある断層群の評価についても大きな隔たりがあり、原電は浦底断層とその南の断層を含めた25キロメートルとしているのに対し、原子力規制委員会調査団は、連動した場合、長さ35~60キロメートル以上に及ぶと指摘。炉心直下に活断層があれば原子力発電所の運転は困難であり、原子力規制委員会の判断が注目されている。